役者を目指していた主人公・砧はその夢を諦めて自堕落な生活を送っていた。ある日多額の借金を背負うこととなってしまった彼は、短時間で稼ぐために危険なブツの運び屋となる。その仕事の中で自分の生き方について考えなおして行くことになる…。
というあらすじだけ見ると人生再生物語のようでさわやかですが、実際はポスターを見てわかるように怪しくて危険な臭がする展開目白押しの作品。暴力あり殺しあり拷問ありととっても怖い映画です。 個人的には想像してた以上に暴力的な映画で、物語の設定から映像のトーンまで、邦画には珍しい造りになっていたので、知らないで見たら邦画に思えないよなぁなんてことも感じました。痛々しい映像をスローでみせる演出効果が頻繁に取り入れられていて、それが漫画的で少し不自然なため、わざとリアルさからズラしているなーと。うまい。
設定では相当崖っぷちの主人公、妻夫木くんの情けない感じの芝居がうまいこといってました。一部のキャストがチャイナマフィア役ってことで低俗な映画になるのではと不安もありましたが、数年ぶりに見た安藤政信は強烈なインパクトがありました。この人の目付きとかかっこよくて好きだったので僕は評価したいです。
全体的にエグい展開にコミカルさを混ぜることで重々しくない雰囲気を出しているのはたぶん計算されているものであり、後味は思ったより良かったです。見てる最中は強烈な映像の数々に体がこわばっていましたが、時間が経って思い返すとそういうシーンより名台詞が蘇ってくるのは自分でも不思議で、いい映画だったんだなと後々で強く感じてきました。 クセが強そう、と最初は敬遠しがちですが、もしよかったらそういうのを期待して、観ていただくといいと思うんですね。
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